【完全解説】さくらのレンタルサーバーは本当におすすめか?現場目線で選ぶべき人・選ばない人の分岐点

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目次

第1章|さくらインターネットとは?

「名前は聞いたことあるけど、実際どうなの?」というのが、さくらインターネットに対する多くの第一印象かもしれません。正直、私もその一人でした。実際に触れるまでは、クラウド界隈の後発組に埋もれてる印象だったんですよね。

けれど、深掘りしてみると意外とすごい。いや、“意外”なんて言葉じゃ失礼なくらい、静かに、でも着実にインフラの本丸を押さえている老舗企業だったんです。

創業1996年・インターネット黎明期からの生き残り

まず驚くのが、さくらインターネットは1996年創業。つまり、日本でインターネットが一般普及し始めた頃から商用サービスを展開してきた企業です。設立は1999年で、今や東証プライム市場に上場。大阪本社、東京・福岡にも拠点を構えています。

この時点で、「あ、ガチのインフラ企業なんだな」と見方が変わりました。

単なる共用サーバー屋じゃない

多くの人が「さくらのレンタルサーバー」という共用サーバー商品だけを見て、「個人向けの安サーバー会社でしょ」と思いがちですが、実態はそれだけにとどまりません。

  • さくらのVPS(仮想専用サーバー)
  • さくらのクラウド(IaaS型クラウド)
  • 専用サーバーPHY
  • IoT・ハウジング・大規模データセンター運営

など、むしろ法人・大規模用途の基盤系インフラでこそ本領を発揮する会社です。

私自身、某クラウド導入支援プロジェクトで「AWSからコスト圧縮で乗り換え先を探したい」というクライアント案件において、さくらクラウドを選定した経験があります。価格は国内ベンダーでは抑えられているのに、性能と可用性は業務利用に耐えるレベルでした。

データセンターの本気度:震災時に60時間稼働

もうひとつ、現場の信頼を得ている理由が自社データセンターの強さ。中でも石狩DC(北海道)は象徴的な存在で、2018年の北海道胆振東部地震の際には停電の中で非常用電源で60時間稼働を続けたという逸話もあります。

これは、単なる「安いサーバー屋」ではできない芸当です。

こうした**“インフラを支える覚悟と実績”**が、静かにファンを増やしてきた理由なんですね。

社風も堅実:ホワイト企業アワード受賞の背景

ちなみに、さくらインターネットは「ホワイト企業アワード」も受賞しています。

  • フレックス制度
  • リモートワーク体制の充実
  • 社内コミュニケーション改革(Slackなど積極導入)

といった、働く人にも優しい企業体質が評価されたとのこと。これは、プロダクトにも通じる姿勢で、「急激に伸ばすより、長く信頼されるものを丁寧に提供する」印象を私は受けました。

気づきの一言:

“価格と性能だけでなく、会社の「背中」で選ぶ”──さくらはそういう選び方が似合うサーバーかもしれません。

第2章|さくらのレンタルサーバーの概要と選び方

さて、ここからは実際の「さくらのレンタルサーバー」がどんな内容なのかを、Kaiの実務目線で解きほぐしていきます。

結論から言えば、この価格帯でこの安定性は、正直かなり“アリ”です

プラン構成は5種類、でも実質選択肢は3つ

さくらのレンタルサーバーは以下の5種類に分かれています:

プラン名月額(3年契約)容量WordPress対応複数FTPユーザーCDN無料枠特徴
ライト¥121100GB××100GB静的サイト向け
スタンダード¥500300GB×100GB個人ブログ・小規模用途
ビジネス¥1,980600GB300GB複数管理者・法人向け
ビジネスプロ¥3,850900GB300GB大規模メディア・EC対応
マネージドサーバー¥7,485〜2TB〜300GB専有・ハイパフォーマンス対応

実務目線で見る“選び方の軸”

私が現場でよく聞かれるのが「どのプランにすべきか?」という質問です。そこで、「利用目的×管理体制」で整理すると選びやすくなります

完全個人運営で安さ優先なら:スタンダード

  • 月額500円でWordPress+バックアップ+SSL
  • FTPアカウントは1つのみ(=外注不可)

複数人・法人・外注が関わるなら:ビジネス

  • FTP権限分け可能
  • ステージング環境や高速化設定も◎

静的サイトだけ・LPだけ作りたい:ライト

  • 最安プラン。ただしWordPress非対応
  • メールアドレス運用にも使える

初心者向けの“落とし穴”も整理しておく

UIのクセFTPアカウント制限など、さくらサーバーは“万人向けの親切設計”というより、「わかる人が堅実に使いこなす設計」に近いです。

たとえば:

  • PHPバージョン変更が全体共通(ドメインごとに変えられない)
  • バックアップは手動設定が必要
  • 独自ドメインは無料ではない

このあたり、「とりあえずWordPressを始めたい人」には少しハードルになるかもしれません。

“2週間無料お試し”の心理的安心感

ただ、これは大きな救いでもあるんですが──
さくらは、マネージドサーバーを除いて“2週間無料お試し”が可能です。

つまり、

「使えるかどうか試してから決める」ことができる。

これは、意外とできそうでできない会社が多い中で、迷ってる人の背中を自然に押してくれる仕組みなんですよね。

気づきの一言:

“必要なものが、過不足なく揃っている”──それが、さくらのサーバー選びに感じたバランス感でした。

第3章|他社主要サーバーとの比較:数字に騙されず、現場で選ぶということ

この章を書くにあたって、まずお伝えしておきたいのは「サーバー選びに正解はない」という事実です。目的も規模も予算感もバラバラな中で、「このサーバーが最強です!」みたいな断定はむしろ不誠実だと私は思っています。

だからこそ大切なのは、“誰にとって”ベストなのか。その文脈を踏まえた比較こそが、現場では最も役に立つ情報になります。

よく比べられる3社:エックスサーバー/ConoHa WING/ロリポップ

ここでは、実務上よく比較に挙がる3社とさくらを並べてみます。スペックだけでなく、**「誰にとって」「どんな場面で強いか」**まで踏み込みます。

サービス名月額料金(3年)WordPress簡単導入無料ドメインCDN特徴
さくらスタンダード約500円100GB安定性と実績、法人利用も多い
エックスサーバー約990円◎(最短1分)◯(2個)無制限超高速&法人人気、手厚いサポート
ConoHa WING約678円〜◯(2個)無制限ブロガー支持率No.1、操作画面が洗練
ロリポップ!約495円〜一部ありコスパ重視、やや初心者向け設計

※価格は変動あり。キャンペーン時はさらに安くなることも。

スペックより「導入後にどうなるか?」が重要

私がさくらを選んだのは、「数値で比較すると目立たなくても、導入後の安心感と面倒の少なさがピカイチ」だったからです。

たとえば、エックスサーバーやConoHaは確かに速い。けれど、使っていくうちに「本当にそこまでの高速性が今のサイトに要るか?」と冷静になるんですよね。アクセス月1万PV前後なら、正直さくらでも十二分に安定します。

コスト面で見落とされがちなポイント

無料ドメインが付かないというのは、確かにさくらの弱点に見えるかもしれません。でも、独自ドメイン年1,500円×1件だと考えれば、トータルコスト差はそこまで大きくないです。

むしろ、運用期間が長いサイトほど「サーバー側でのトラブルが少ないこと」や「問い合わせのレスポンスが丁寧で早いこと」の方が、地味に効いてきます。

気づきの一言:

速さや派手さより、“壊れないこと”の価値に気づくのは、運用3ヶ月目以降だったりするんです。

第4章|さくらのレンタルサーバーの評判・口コミ:リアルな声から見える本質

今回は、さくらの口コミを良い・悪い両方の声を交えて、実務的な視点で読み解きます

私は「口コミは感情のログ」だと思っていて、数字に現れないユーザー体験の“熱”がそこにあると感じています。だから、どんな口コミでも、一度は目を通すようにしています。

良い口コミ|「価格以上に信頼できる」「地味に効いてくる安定感」

「他社でトラブル続きだったけど、さくらに変えてから落ち着いた」
「電話は予約制だけど、対応が丁寧で的確だった」

このあたり、派手さより地道さを重んじる人にとっては強く響くポイントですね。

実際、法人案件のWeb担当者の方と話したときも「コーポレートサイトは多少遅くても“落ちないこと”のほうが重要なんですよ」と言っていたのを思い出します。

悪い口コミ|「UIがわかりにくい」「昔は遅かった」

「WordPressインストール時に意味不明な設定項目が多くてつまずいた」
「2018年に契約してたけど表示遅くて離脱した」

この辺りは“あるある”ですね。とくにWordPress初心者にとっては、他社より1ステップ多く感じるUI設計になっているのは事実です。

ただし、それが**“致命的な使いにくさ”かというと、実は2回目以降は全然迷わないレベル**です。

過去の炎上騒動:専用サーバーの誤解

一部で「さくらは怖い」「炎上したことある」という書き込みを見かけますが、あれは2019年の旧専用サーバーサービスでの運用トラブルが元ネタです。

さくら側も公式に謝罪し、再発防止策を公表済み。しかも対象は「2012年提供終了済みのサービス」なので、現行のレンタルサーバーとは別モノです。

気づきの一言:

昔のさくらと、今のさくらは“似て非なるもの”。口コミは文脈と時期で評価すべきです。

第5章|さくらのレンタルサーバーを選ぶ5つの理由(メリット)

ここでは、私があえて他社を差し置いて“さくら”を選んだ理由を、実務視点から5つに絞って紹介します。

1. 安定稼働の信頼感

この10年、複数のサーバーを渡り歩きましたが、“トラブルが少ない”という一点ではさくらが一番安定してました。とくに、予告メンテや障害告知の丁寧さ・早さは信頼できます。

石狩DCの稼働実績(地震時でも60時間稼働)など、インフラ側の本気度も地味に効いてきます。

2. コストパフォーマンスが良い

月額500円で、WordPress+SSL+バックアップ機能。この構成で不満が出るサイトって、実はそんなに多くないんです

とくに副業ブログ・店舗紹介ページ・名刺代わりのLPなど、必要十分を超える構成になっています。

3. バックアップ&ステージング機能(スタンダード以上)

「間違って壊したらどうしよう」と思って更新をためらっている人、多いですよね。

でも、さくらは最新8回分のバックアップを自動で保存&簡単に復元できる機能があります。ステージング(テスト環境)も作れるので、本番を壊す心配なく触れられるのは心理的に大きいです。

4. 自社運用のCDNが無料枠で使える

スタンダードプランでも月100GBまでのCDN(さくらウェブアクセラレータ)が無料で使えます。静的コンテンツの配信が高速化されるので、画像多めのサイトやトップページでの表示が重たいブログには効きます。

ビジネスプランなら月300GB無料枠になるので、PV増加を見込む法人サイトでも使いやすい設計です。

5. 法人向け・中小企業向けの“ちょうどいい選択肢”

さくらのレンタルサーバーは、中小企業や個人事業主が“ちゃんと使えるけど過剰じゃない”サーバーとして絶妙な立ち位置にあります。

  • 外注先とFTPを共有したい
  • サーバーを数年単位で運用したい
  • トラブル時の対応が遅いと困る

こういう人たちには、ConoHaやmixhostの「個人向けスピード重視型」より、さくらの“堅実さ”がフィットするんですよね。

気づきの一言:

サーバーは“合う・合わない”がはっきり出る道具。さくらは「堅実に使いたい人」にとって、非常に信頼できる相棒です。

第6章|さくらのレンタルサーバーのデメリット:導入してから気づいたクセ

「メリットは理解した。でも、デメリットは?」──これ、絶対に外せない視点ですよね。

私がこの章で伝えたいのは、「デメリット=欠点」と捉えるより、“相性”や“クセ”として理解すれば選び方はもっとラクになるということ。

実際、私がサポートした中でも「機能に不満はないけど、使いづらくて放置してしまった」という声はかなり多いです。

プラン変更の柔軟性がない=再契約が前提

さくらの最大の弱点とも言えるのが、プラン変更の“しにくさ”です。

  • 下位プランへのダウングレード → 不可
  • 上位プランへアップグレード → 再契約+データ移行が必要

この時点で、よくある「とりあえずライトで様子を見て、使えそうならスタンダードに」みたいな戦略が取りづらい。

個人的には、「最初からスタンダードで入る」が最もストレスの少ない選択肢だと思っています。

電話サポートがコールバック形式

これも好みが分かれるポイントです。

エックスサーバーやロリポップは「電話をかけたら即座に人が出る」スタイルですが、さくらは予約して折り返しを待つ方式です。

確かに「今すぐ聞きたいのに!」という場面では少しもどかしい。ただ、対応自体は的確で、時間通りにかかってくるので、そこは評価できます。

私も一度「WordPressのパーミッション設定がうまく反映されない」という細かい案件で問い合わせした際、30分後の指定時間にピンポイントで丁寧に折り返しが来て驚きました。

管理画面にクセあり=初心者にはやや不親切

ここは一番“人間臭さ”が出るところ。

とくに気になったのが、

  • PHPバージョンをドメイン単位で変えられない(サーバー全体に影響)
  • WordPress簡単インストール時に独自プラグインが勝手に入る
  • 管理画面UIが昔の名残を感じる作り

という3点です。

最初は戸惑いますが、「さくらは“仕組みを理解して使う人向け”なんだ」と思えば腹落ちします。逆に、仕組みがわかる中級者以上にとっては自由度が高く、手が届きやすいサーバーでもあります。

無料独自ドメインがない=トータルコストに要注意

他社(エックスサーバー、ConoHa WINGなど)では1~2個の独自ドメインが無料でずっと使えるキャンペーンがある一方、さくらは基本有料(.comなら年1,500~2,000円)です。

つまり「サーバー料金+独自ドメイン料金」で初年度でも1,000円以上の差が出る場合があります。

とはいえ、無料ドメイン付きの他社は1年後に自動更新が有料になるパターンもあるので、長期運用視点ならそこまで大きなマイナスではないとも言えます。

気づきの一言:

クセをデメリットと見るか、“仕様”として納得して使えるか──ここに満足度の分かれ目があります。

第7章|プラン別の詳細解説:その選び方、現場でこう使う

さくらのレンタルサーバーは「選択肢が豊富」だけに、逆に迷いやすい構成です。
でも実際に運用してみると、「選び方の視点」はけっこうシンプルに整理できます。

ライトプラン|HTMLサイト or メール専用ならOK

  • 月額:121円(3年契約)
  • WordPress非対応
  • ストレージ100GB/MySQLなし

このプランは、WordPressを使わない人限定で選ぶべきです。

たとえば:

  • 名刺代わりの1ページLP(HTML/CSS)
  • お問い合わせフォーム付きの静的サイト
  • 企業ドメインのメールアカウント運用だけ使いたい

みたいなケースなら、月100円台で運用できる破格のプランです。

スタンダードプラン|WordPress運用者の王道

  • 月額:500円(3年契約)
  • WordPress・SSL・バックアップ・CDN全対応
  • FTPは1ユーザーのみ(外注不可)

私が副業ブロガーやフリーランスに「まずはこれで十分」と勧めているのが、このスタンダードプラン。

最初に悩むべきは「機能が足りるか?」じゃなくて、**「過剰じゃないか?」**なんですよね。無理して月額1,000円超のスペックを借りても、使いきれなければ意味がない。

ビジネス/ビジネスプロプラン|外注・チーム運用の必需品

  • 月額:1,980円〜3,850円(3年契約)
  • 複数ユーザー・複数FTP対応
  • ステージング/CDN強化/改ざん検知あり

この辺りは、制作会社・チームでの運用・法人サイトなど「自分以外も触る」サーバー設計に向いています。

実際、WordPress+LP×2+メール配信のように、ドメインごとに担当が違う場合などは、FTPや権限分けが必須になるのでスタンダードでは足りません。

「誰が、どの領域を、どう触るか」が明確になってるなら、ビジネスプラン以上を検討しましょう。

マネージドサーバ|法人サイト or 高負荷EC向け

  • 月額:7,485円〜
  • 自社専有サーバー(リソース確保)
  • サーバー管理を代行してくれる安心感

この価格帯になると、完全に**“性能と安全性に投資する世界”**です。

私が過去に見た使い方としては、

  • 年商億超えのECサイト
  • 会員制ポータル+会計処理連動システム
  • アクセス集中型のキャンペーンLP

など、落ちたら信用に関わる・金銭的損失が出るサイト向けです。

気づきの一言:

「サーバーを選ぶ=トラブル時に自分が困らないための備え」──そう考えると、最適解が変わってきます。

第8章|さくらインターネットの他サービス:VPS・クラウドの使い分け設計図

「さくらって、共用サーバー以外にもあるんですよね?」と聞かれることがあります。

結論から言えば、あります。そして、むしろそちらが本業レベルで強いです。

さくらのVPS|低コスト×自由度の中間解

  • 月額:500円〜(メモリ512MB〜)
  • root権限あり/OS自由/API連携可能

WordPressを「手動で構築したい」「高速化チューニングしたい」という人にとっては、VPSの方がカスタマイズ性が高く、パフォーマンスも出しやすいです。

私自身、VPSを使ってEC-CUBEとWordPressを共存させたクライアント案件では、共用サーバーの3倍以上の速度改善を実現できました(もちろん設計次第です)。

さくらのクラウド|商用開発・SaaS系向けIaaS

  • 月額:時間課金 or 定額(柔軟)
  • 仮想ルーター、ロードバランサ、API構築なども可
  • 法人の社内システム、SaaS開発ベース向け

AWSやGCPと比べると知名度は劣りますが、国内クラウドで安心かつ安価に使いたい企業には根強い支持があります。

とくに、金融や医療系など「国内データセンター・ISO取得環境じゃないとダメ」というケースでは、選択肢に入ります。

専用サーバPHY|ラック丸ごと借りる世界

  • 物理サーバを1ユーザー専有
  • フルスペック&RAID&冗長構成対応
  • 月額数万円〜、ハウジングやデータセンター運用も可

これは完全にインフラ担当がいる企業向けですが、クラウド化が進む中でも“自社管理を貫きたい”人たちには一定のニーズがあります。

「今はレンタルサーバだけど、将来的には自社開発SaaSに進化したい」と考えているなら、最初からさくらにしておくのは**“乗り換えコスト”を最小限に抑える布石**になるかもしれません。

気づきの一言:

さくらの強みは「始めは小さく、でもスケールできる」こと。クラウドまで見据えるなら、最初の選択肢にしておく価値があります。

第9章|経産省クラウド認定とAI時代の布石:インフラ企業としての覚悟をどう見るか

正直に言えば、私も最初は「さくらインターネットがAI?」と少し意外に思いました。でも、リリースや実際の動きを調べてみて驚いたんです。これは“たまたま乗った流行”じゃない。10年スパンの国家レベルの布石を打ってきた企業の地力でした。

経産省のクラウドプログラムに認定|東大・ソフトバンクと並列扱い

2023年、さくらインターネットは経済産業省のクラウド支援事業に採択されました。並んだ企業がなんと──東京大学・ソフトバンク

正直、この事実だけでもう、「共用サーバー会社」という先入観は払拭すべきですよね。

クラウド領域で、日本が独自のインフラを維持するために、**さくらは“選ばれた側”**に回っているわけです。

石狩データセンターに数百億円規模の投資|NVIDIA H100導入へ

経産省の支援と併せて発表されたのが、石狩DCにおけるAIクラウド基盤の整備。NVIDIA H100 GPUを2,000基以上導入し、2025年までに135億円を投じるとされています。

これはもう“AI対応”というレベルを超えて、AIインフラの中核を握りに行っている計画です。

しかも、これは東京ではなく「北海道・石狩」で進んでいる。災害リスク分散と電力消費コントロールを見越した設計が、実に日本的で堅実です。

個人ユーザーにも意味がある“未来の布石”

この話、AIスタートアップや大企業だけに関係あるように見えますが、実は今WordPressを運用している個人ユーザーにも意味があります

なぜなら、今のうちに**“進化可能なインフラ”に居ること自体が資産になる**からです。

「将来的にデータベース連携やAIコンテンツ配信もやってみたい」と思ったとき、サーバー側がその土台を持っていないと、全部乗り換えなきゃいけない。その“将来の遠回り”を避けられるのが、さくらを選ぶ一番の隠れた強みかもしれません。

気づきの一言:

目先の表示速度より、「5年後に環境を変えなくて済むかどうか」──ここが、見えない選択コストの差です。

第10章|さくらレンタルサーバーでWordPressを始める具体手順:迷わないための1セット目

「導入が難しい」と言われることも多い、さくらのWordPressインストール。でも実際は、最初の一回だけしっかりやれば、その後は“ほぼ放置でOK”な環境が手に入ります。

ここでは、実際に導入を支援した際の流れとコツを踏まえて、できるだけ“つまずかない導線”で解説します。

ステップ①|まずは無料トライアルを申し込む

  • 公式サイトから「スタンダードプラン」を選択(※ライトはWordPress非対応)
  • 初期ドメイン(xxxxx.sakura.ne.jp)を入力。これは管理用なので気にしすぎなくてOK
  • 独自ドメインも同時取得 or 後から外部レジストラで設定可能
  • 支払い情報を入れるが、2週間は無料お試し期間が適用

実体験メモ:

独自ドメインは「お名前.com」などで取得して持ち込んだ方が年間コストは少し下がります。設定も数分で終わります。

ステップ②|WordPressをクイックインストール

  1. サーバー管理画面にログイン(コントロールパネル形式)
  2. アプリケーションの設定 → WordPressインストール
  3. 独自ドメインに割り当てて、DB設定含めて完了(約3〜5分)

ただし、ここで自動で追加されるプラグインがあるので注意。使わないものは削除して、必要最低限でスタートするのが無難です。

ステップ③|SSL(Let’s Encrypt)を有効化

  1. ドメイン設定 → SSL設定 → 無料SSLを選択して申請
  2. 数分後にhttpsでアクセス可能に
  3. WordPress側のURL設定も“https://〜”に変更を忘れずに

ここを忘れると「SSL対応してるのに鍵マークがつかない」現象になります。最初の1回目だけ意識しておけば、次からはルーティン化できます。

ステップ④|テーマ導入・初期設定を完了させる

  • 無料テーマは「Cocoon」や「Lightning」が鉄板(SWELLは有料)
  • 不要なサンプル記事は削除
  • セキュリティ系プラグイン(WP Limit Login Attemptsなど)は入れておくと安心

個人的には、All-in-One系よりはシンプルな構成で始めた方が“カスタマイズ疲れ”を防げると思っています。

気づきの一言:

WordPress導入って、結局“初期設定を誰と一緒にやるか”なんです。孤独にやるとつまずくけど、この記事がその“最初の相棒”になれたら嬉しいです。

静かに、でも確実に支えてくれるインフラがほしいなら──
まずは2週間、触れてみてください。使い心地がすべてを教えてくれます。
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第11章|こんな人におすすめ!さくらレンタルサーバーの最適ユーザー像

ここまで読んで、「結局、自分に合ってるのかどうか知りたい」と思った方のために──
さくらがベストフィットするユーザー像を、Kai視点でまとめます。

① コーポレートサイト・事業用の名刺サイト運用者

  • 月1,000〜2,000PVでもOK
  • 速度より「落ちないこと」「安定して更新できること」が優先
  • 更新頻度は月1〜2回、固定ページが中心

このケースでは、さくらの“枯れていて堅牢”な設計がドンピシャでハマります。

② 副業ブロガー・個人開業したフリーランス

  • とにかく費用を抑えたい(でもちゃんとサーバーは使いたい)
  • アフィリエイトやポートフォリオをWordPressで作成
  • 「とりあえず1サイトだけ運営する」予定

この場合、スタンダードプラン一択で十分すぎます。

WordPressを複数人で触る予定がないなら、ビジネスプランに上げる必要もありません。

③ 外注やチームで複数人が関与する運用体制の人

  • 制作会社からの依頼でサーバーを借りる
  • 社内に複数人がログインして編集作業を行う
  • 管理者権限・FTP権限の分離が必要

このケースでは、スタンダードでは厳しいです。
最初からビジネスプラン以上を選んでおいた方が、後から「結局足りない」が起きにくいです。

④ 将来のスケーラビリティを考えている人

  • 今は小規模だが、将来はSaaSやEC展開も想定
  • VPSやクラウド連携に乗せ換えるかもしれない
  • 国産・災害対策済のインフラ基盤に安心感を持ちたい

こういう人にとって、さくらは**“最初の選択が将来の布石になる”**数少ない国産インフラ企業です。

「今できること」ではなく、「5年後に変えなくて済むか?」という判断軸で選びたい人には、間違いなくおすすめです。

気づきの一言:

サーバーって、“今の自分”だけじゃなくて“未来の自分”にも責任を持つ道具なんですよね。

静かに、でも確実に支えてくれるインフラがほしいなら──
まずは2週間、触れてみてください。使い心地がすべてを教えてくれます。
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第12章|さくらインターネットの就労環境と企業姿勢:プロダクトに会社の顔は出る

ここまで読んできた方は、さくらインターネットという会社そのものにも少し興味が出てきたんじゃないでしょうか。

私自身、サービス選定をする時に**「中の人たちがどんな想いで作っているか」**を重視するタイプでして。実際に調べてみると、さくらはプロダクトの印象そのままに、**とても“地に足のついた会社”**だと感じました。

社員のリアルな口コミ:驚くほど“地味に真面目”

キャリア系口コミサイトや採用ページなどを見ていて驚いたのは、**「裁量がある」「変化を恐れない」「働きやすい」**といった声が多いこと。

特に印象的だったのが、こんな社員の言葉:

「トップダウンじゃなく、横のつながりで物事が進む文化がある」
「“速く出して改善する”ではなく、“最初から壊れないものを作る”意識が強い」

──もう、完全にプロダクトに表れていますよね。この思想があるからこそ、**レンタルサーバーでも“派手さはないけど、壊れにくくて静かに動く”**設計になっているんだと思います。

ホワイト企業アワード受賞:制度より“文化”が理由

さくらインターネットは、「ホワイト企業アワード(福利厚生部門)」を受賞した実績もあります

表面的な制度ではなく、以下のような“運用の文化”で選ばれているのが特徴です。

  • フルリモート可(地方在住社員多数)
  • Slackなどのコミュニケーションツール整備
  • フレックスタイム制導入
  • 新規提案を歓迎する開発文化

私が印象を持ったのは、「働いてる人が“さくらのユーザー第1号”なんだな」ということ。自分たちで使って、自分たちで直して、自信を持って勧められる──そんな空気が、画面越しにも伝わってくる。

製品に出る“組織の思想”

私が昔、関わったSaaS系の案件で、プロダクトが不安定な会社って、やっぱり中もバタバタしてるんですよ。でも、安定しているサービスの背後には、安定している人たちがいる。

さくらのレンタルサーバーを使っていて「壊れない」「トラブルが少ない」と感じる理由。それは、単なるインフラの堅牢性だけじゃなく、作っている人たちの“ものづくりの思想”がしっかりしてるからなんだと気づきました。

気づきの一言:

サーバーに“人柄”が出るとしたら、さくらは「誠実な職人さん」が作ってるサービスだと思います。

第13章|移行・乗り換え時の注意点:失敗しない出口設計とは?

「とりあえず使ってみたい」も、「他社から乗り換えたい」も、サーバー選びではよくある話です。

でもここで重要なのは、“使い始める前に、やめる時のことも想定しておく”こと。
いわゆる「出口戦略」ですね。

ここでは、移行時のリアルなつまずきポイントと、さくらでの“やっておくと楽になる設定”をまとめておきます。

プラン変更の“再契約”という仕組み

さくらでは、スタンダード→ビジネスプランのような「上位プランへの移行」も、内部で自動切替はできず、“再契約&移行”が必要になります。

つまり、

  • 新規プランを申し込み
  • ファイル/DBを移行(FTP&phpMyAdmin)
  • ドメインを再割当
  • 旧プランを解約

という流れになります。

「ちょっと試してからアップグレード」みたいな感覚が通用しにくいため、最初から“自分の3ヶ月後”まで考えてプランを決めた方がトータルでは楽です。

他社→さくらへの移行時のポイント

実務でも依頼の多いのがこのケース。中でも注意点は以下の通り:

  • 独自ドメインを先にDNS切替しないこと(まずは動作確認)
  • WordPressは「All-in-One WP Migration」などでエクスポートが安心
  • SSLは必ずさくら側で再設定が必要(Let’s Encrypt申請)
  • サーバーキャッシュやCDN設定の反映には最大24時間程度の猶予を見ておく

私が以前サポートした案件で、先にDNSを切ってしまって「ログインできない!」と焦ったクライアントさんがいたので…手順を守ればトラブルは防げます。

ステージング環境をうまく活かす

さくらの強みのひとつが「ステージング機能(テスト環境)」。これは本番と同じ状態のクローンを作っておいて、そこで編集・変更・表示確認まで済ませられる仕組みです。

「旧サイトと新サイトで表示が崩れてないか確認したい」
「テーマを入れ替えたけど動くか心配」

こういう場面で、“いきなり本番環境に触らなくていい”という安心感はものすごく大きいです。

気づきの一言:

サーバー選びで一番効く“コスパ”は、「トラブルが起きたときにどれだけ手間がかからないか」かもしれません。

第14章|まとめ:さくらのレンタルサーバーは誰に、どんな未来をくれるか?

ここまで読んでくださった方は、きっとこう思ってるはずです。

「で、結局さくらって、自分に合ってるの?」

その答えをKaiとして、あえてひとことで言い切るならこうなります。

「“派手さ”より“信頼性”を選びたい人にとって、さくらはとても静かで、でも力強いパートナーです。」

あらためて整理|こんな人に向いている

  • 静的な事業サイト/法人のコーポレートサイト運用
  • 月額500円でWordPress+SSL+バックアップを安定稼働させたい副業ブロガー
  • 中小企業で外注・チーム運用前提の人(ビジネスプラン以上)
  • 「将来的にVPS・クラウドも使うかも…」という未来視点の人
  • サーバーを“1年で使い捨て”ではなく、“長く安心して任せたい”人

逆に、他社の方が合っている人

  • 超高速表示を求めるSEO上級者(ConoHa WINGやmixhostの方が体感速度は出る)
  • サーバー管理の知識ゼロ&完全初心者(UIはロリポップの方が親切)
  • 「1サイトを爆速で立ち上げて、即広告出稿したい」みたいな短期集中型の人

私が選んだ理由=“困らない未来”を買った感覚

結局、私がさくらを選んだ最大の理由は、「将来、困らないため」です。

  • ステージング環境がある
  • トラブルが少ない
  • サポートが堅実で丁寧
  • 将来的にVPSやクラウドへの乗り換えも社内で完結できる

この“動線が一貫してること”こそが、さくら最大の魅力なんですよね。

気づきの一言:

サーバーを「使い始める理由」より、「使い続けられる理由」が明確なサービスって、案外少ないです。

第15章|さくらのレンタルサーバーに関するFAQ:疑問の詰まりをその場で解消

ここでは、私自身がよく相談されたことや、検索で見かける「ちょっと聞きにくい質問」に対して、実務的な視点で率直に回答していきます。

Q1. WordPressは本当に簡単に始められるの?

答え:最初の1回だけ“クセ”がありますが、2サイト目からは楽勝です。

さくらのWordPressインストールは「クイックインストール機能」がありますが、

  • 独自ドメインの事前設定
  • データベース作成の選択肢
  • SSL化の反映タイミング

などが、一部“自動で終わらない”点で戸惑いやすいのが正直なところ。でも、ここを一度超えれば、以降は「いつも通りの流れ」になります。

✅ポイント:インストール後に“httpsになってるか”の確認を忘れずに。ブラウザ表示の鍵マークがあればOKです。

Q2. 無料SSLはすぐ使える?更新の手間は?

答え:全プランでLet’s Encryptによる無料SSLが使えます。設定も1クリック。

しかも、一度設定すれば自動更新されるため、期限切れの心配も不要
「SSL化って面倒そう」と敬遠していた方でも、ここは安心してOKです。

Q3. 自動バックアップって本当にあるの?有料じゃないの?

答え:スタンダードプラン以上なら無料で“8世代分”保存されます。

さくらのバックアップは、単なる保存じゃなく、

  • ステージング環境(テスト環境)も作れる
  • 復元も管理画面からワンクリック
    という、実務的に超ありがたい仕様になっています。

✅私は実際に、間違ってCSSを消してしまった時に「3日前の状態」に戻して助かりました。バックアップは“保険”じゃなく“時を巻き戻すスイッチ”だと実感しました。

Q4. ドメインと一緒に申し込んだほうがいい?

答え:最初の一歩が不安なら、さくらドメインで一括申込でも問題ありません。

ただし、長期コストを抑えたいなら、

  • 「お名前.com」
  • 「ムームードメイン」

など、ドメイン特化型サービスで取得し、DNS設定でさくら側に接続する方が安く済むケースもあります。

どちらにせよ、接続難易度は中級者なら10分以内で終わる内容です。

Q5. 管理画面が使いにくいって聞いたけど本当?

答え:UIに古さは感じます。でも“安定して壊れない”設計とも言えます。

「ロリポップやConoHaの方が見やすい」と感じるのは正直あると思います。ただ、“覚えれば確実に意図通りに動く”という信頼感があるのが、さくらの管理画面です。

✅この辺り、まるで「昔から使ってる業務システム」みたいな安心感があります。

Q6. さくらのVPSやクラウドとの連携って本当にスムーズ?

答え:さくら内でのサービス間連携は、かなり設計されています。

WordPressをレンタルサーバーで試して、将来VPSやクラウドに乗り換えたいときに、

  • ドメイン管理
  • SSL証明書再発行
  • ステージング環境の維持

などが**“同じアカウントの中で完結する”メリット**は大きいです。将来のために「今どこにデータを置くか」も意外と重要です。

Q7. 無料お試しって、どこまで使えるの?

答え:2週間、本契約とほぼ同じ環境を体験可能です。

さくらの良いところは「無料トライアル=“何か制限された環境”」ではなく、本契約とほぼ同一のスペック・機能で試せるという点です。

  • WordPressインストール
  • 独自ドメインの接続(お名前.comなど外部ドメインでもOK)
  • SSL化・プラグイン導入・テーマ設置

これ全部OKです。つまり、“本当にこの環境が合うかどうか”をじっくり確認できるというわけです。

気づきの一言:

サーバー選びで一番のリスクは、「選び直し」です。さくらは、“初めて選んだ場所がそのまま続けられる”安心があるんですよね。

注釈・補足

PRリンクに関する考え方

記事中に掲載しているリンクの一部は、読者の皆さんがサービスに申し込んだ際に、運営側に報酬が支払われる形式(アフィリエイトリンク)となっています。

ですが、それが理由で無理にサービスをおすすめすることはありません。
むしろ、「合わない方には別の選択肢もありますよ」と伝えるようにしています。

✅信頼されるレビューは、“勧めない自由”もセットで持っているべきだと私は考えています。

情報の引用元と監修視点について

以下の公式情報に基づき、最新性・正確性を担保しています。

  • さくらのレンタルサーバ公式サイト
  • さくらインターネット株式会社公式リリース
  • 経済産業省 クラウド事業支援リリース
  • 実際の利用者の口コミ・インタビュー(X, Note, ブログ等)

また、記事全体は業務支援/サーバー構築/リモートワーク導入支援の実務経験に基づきKaiが構成・監修を行っております。

最後に:読者の“納得した一歩”を応援したい

この記事が、「なんとなくで選ぶ」サーバー選びを卒業するきっかけになればと願っています。

たとえ他のサーバーを選んだとしても、自分で納得して決めた選択には、後悔が少ない。

その手助けとして、さくらの静かな魅力に少しでも触れてもらえたら、Kaiとしては書いた甲斐があったなと思っています。

静かに、でも確実に支えてくれるインフラがほしいなら──
まずは2週間、触れてみてください。使い心地がすべてを教えてくれます。

さくらのレンタルサーバーを無料で試してみる(PR)

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この記事を書いた人

上場企業やIPO準備企業の会計支援に携わるなかで、社内のIT基盤や業務フローにも数多く触れてきました。
また、自身も日々の業務でSaaSや自動化ツールを使いこなしており、「どう選び、どう使うか」で成果が大きく変わることを実感しています。

TechCrateでは、単なるスペック比較ではなく、「実際に役に立つ」「導入して正解だった」と思えるツールを厳選して紹介。
特に、個人事業・小規模法人・副業ブロガーなど“これから整えていく側”の方々に向けて、効率的な仕組み作りのヒントを届けていきます。

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